一般社団法人日本アレルギーらいふ協会
団体紹介
近年、アレルギー疾患は増加の一途をたどり、社会的な課題となっています。日本皮膚科学会などのデータによると、20代の約10%がアトピー性皮膚炎を抱えているとされています。医療や商品開発の進歩によって生活の質は向上してきたものの、アレルギーを抱える人々の悩みは依然として深く、特に外見に関わる症状は、心の負担や社会的な孤立にもつながりやすいのが現状です。一般社団法人日本アレルギーらいふ協会は「アトピーの経験は宝物」というメッセージを掲げ、アレルギーを持つ女性たちの自己肯定感を育む活動を行っています。

HP https://www.j-ala.jp/
該当SDGs 目標番号
インタビュー
一般社団法人日本アレルギーらいふ協会
代表理事 山本聡子さん

「孤立させない」取り組み
協会が目指すのは、単なる症状の改善ではなく「人と人とのつながり」を生み出すことです。アレルギーを持つ人が孤立せず、互いに支え合える社会。その実現のために、イベントや講座、コミュニティづくりを通じて、当事者と支援者をつなげる活動を行っています。その象徴的な取り組みが「アレルギーライフ展」です。
千葉県市川市を中心に開催されるこのイベントでは、企業・団体・当事者が一堂に会し、アレルギー問題を社会全体で考える機会を提供しています。商品やサービスの紹介だけでなく、体験や交流を通して新しい価値が生まれています。

アレルギーライフ展にて
体・心・生活を整える「アトピー×ベリーダンス」
協会の特徴的なプログラムの一つが「アトピー×ベリーダンス」です。半年間にわたり、ダンスレッスンに加え、食事・生活・心のあり方などを学ぶ講座を組み合わせ、体・心・生活を総合的に整えていきます。参加者の多くは、アトピーや外見へのコンプレックス、人前に出ることへの不安を抱えています。しかし、音楽に合わせて体を動かし、仲間と笑い合う時間の中で、少しずつ変化が生まれます。「上手に踊ることよりも、楽しいことが一番」「身も心も開放しましょう」。そんな空気の中で、自信を取り戻し、自分らしさを表現できるようになっていくのです。
今年は、さまざまなイベントに招待されるようになり、300人規模の多くの方の前で披露するようになりました。

ベリーダンスの発表の様子
「経験を貢献に」変える
この活動の根底にあるのは「経験を貢献に」という考え方です。自分が苦しんできた経験を、誰かの希望に変える。過去の悩みを、次の世代への支えにする。実際に、参加者の経験が次の参加者を勇気づけるという循環が生まれています。
アレルギーの問題は、個人の問題ではなく社会全体の課題です。そしてその解決には、医療だけでなく、理解・共感・つながりといった「人の力」が欠かせません。
日本アレルギーらいふ協会の取り組みは、「症状をなくすこと」だけでなく、「その人らしく生きられる社会」をつくる挑戦でもあります。コンプレックスを隠すのではなく、受け入れ、生かしていく。そんな価値観が広がったとき、アレルギーを持つ人も、持たない人も、より生きやすい社会が実現していくのではないでしょうか。
山本さんからメッセージ
私自身、幼少期からアトピーやぜんそくなどのアレルギーと向き合い、長年の通院とともに食事や衣類、日用品、生活環境や習慣を見直してきました。治ることを優先するあまり、多くを我慢する生活を送っていましたが、医師の言葉をきっかけに「楽しく生きる」ことへと発想を転換。同時に私たちの思いを周囲に知ってもらう活動を開始し、それが今のイベントにつながっています。
ベリーダンスを踊るみんなは、とても生き生きとしています。この姿を見て「私も挑戦したい!」という方が続くことは、社会の力を底上げするものと信じています。
取材を終えて:公認サポーター 加藤美奈子
山本さんと出会って11年。私はその姿に何度も刺激を受け、尊敬を重ねてきました。どんなときも諦めず前を向き、自分の信じる道を歩み続ける強さは、多くの人に勇気を与えています。また「利他繁栄」を体現し、人のために行動し続ける姿も印象的です。誰とでも自然に心を通わせる包容力と、内面からあふれる若々しさと美しさ。山本さんは、人に希望を与え続ける輝く女性です。