ローカルSDGs アクションフォーラム

参加団体の活動紹介

母親目線で防災と減災
学び、つながり、継続する

防災ママかきつばた

団体紹介

防災ママかきつばたは、愛知県知立市・刈谷市・名古屋市・碧南市・安城市を中心に活動する、防災を学ぶ団体です。県外メンバーも含め47名が在籍。乳幼児親子に向けた防災・減災の啓発を行い、「防災が当たり前の社会」を目指し、地域に根ざした防災力の向上と持続可能な社会づくりに取り組んでいます。

防災ママかきつばた
HP https://ameblo.jp/bosaimama/

該当SDGs 目標番号

インタビュー

代表 高木香津恵さん

代表 高木香津恵さん

子どもの命を守れない

高木さんは小学3年生のときに阪神・淡路大震災を経験し、当時住んでいた京都でも震度5を記録し、強い恐怖を感じました。母となってからも防災の必要性は感じていたものの、日々の子育てに追われ、十分な備えができていなかったといいます。転機となったのは、名古屋で開催された「防災ママカフェ」。東日本大震災を経験した母親の話を聞き、「このままでは子どもを守るどころか自分の命さえ守れない」と痛感。そこから仲間とともに団体を設立しました。

オーダーメイド講座の実施

防災ママかきつばたには、防災士・防災介助士・看護師・管理栄養士・建築士・気象予報士・整理収納アドバイザーなど多様な専門家が在籍しており、それぞれの専門性を生かしたオーダーメイド講座を提供しています。さらに、知立市や刈谷市のハザードマップ改定作業への参画、知立市防災会議委員に選出されるなど、行政との連携も積極的に行っています。知立市内全戸回覧で配布される防災通信「KURASONA」は、他地域でも活用できるようにオンラインで無料公開。他の地域でも展開できる防災活動を紹介しています。

防災ママかきつばたメンバー
防災ママかきつばたメンバー

さらに豪雨や猛暑などのリスクに対し「日常の延長線上にある防災」を提案しています。例えば、ペットシーツを窓の雨水対策に活用、停電時に自動点灯するライトや蓄光テープの活用があります。特に水筒を持ち歩くのも立派な防災という発信は、多くの共感を呼んでいます。

災害時、配慮が必要な人を守れる社会であることは、SDGs10「不平等をなくそう」やSDGs3「すべての人に健康と福祉を」に通じます。高木さん自身、発達障がいのある息子の子育てや、さまざまな背景を持つ親子との出会いから、「すべての親子に防災を届けたい」と強く願うようになりました。その思いから生まれたのが、親子防災絵本「ちきゅうくんのくしゃみ」です。これは、食物アレルギー・発達障がい・外国人・妊婦など、多様な親子を知るきっかけとなるように、多言語(英語・スペイン語・ポルトガル語・中国語・韓国語)展開をしています。

経済的負担を減らす、持続可能な備え

防災対策を整えるには、費用がかかるイメージがあります。だからこそ、防災ママかきつばたでは、家計に無理のない「続けられる備え方」を大切にしています。薬局などでためたポイントを活用して防災食と交換する方法。現金の負担を抑えながら、必要な備蓄を少しずつ整えることができます。

また、非常食だけを用意するのではなく、普段から食べ慣れている缶詰やアルファ米、クラッカーなどを多めにストックし、食べた分だけ買い足していく「ローリングストック」も推奨しています。「食べながら備える」ことで、賞味期限切れを防ぎ、無理なく備蓄を維持することができます。このような取り組みは、資源を無駄にせず、必要なものを大切に使うというSDGs 12「つくる責任、つかう責任」にもつながる、持続可能な防災のかたちです。

活動の様子
活動の様子

学び続け、つながり続ける

スタッフの資格取得支援や、託児付き講座の開催、地域企業やボランティアとの協働など、活動は広がり続けています。親子防災絵本「ちきゅうくんのくしゃみ」の制作は、1年以上をかけ、20以上の団体と協力し、120名以上が関わりました。メディア出演や掲載は550回以上に上り、全国へと発信されています。

活動は10年目に突入し、命を守ることを大切にしながら、被災をしても、ピンチがあっても人々が笑顔であり続けることを目指しています。また、防災自体が文化になるようになればとの思いで、親子の防災を広め、一人でも多くの命を守り、笑顔で生き抜いていけるよう発信をしたいといいます。

高木さんからメッセージ

防災は「難しい」「時間がないとできない」「お金がかかる」「今はいいや」と思われがちです。しかし、災害が起きてからでは間に合いません。命を守り、後悔しないためにも、日々の暮らしの中でできる小さな工夫を積み重ねることが、家族の安心につながります。私たち防災ママかきつばたは、自ら学び、家庭で実践したことを分かりやすく伝えながら、親子や地域の皆さんがつながり合うことで、災害に強い地域・コミュニティを育てたいと考えています。できることから一歩ずつ、一緒に備えを広げていきましょう。

取材を終えて:公認サポーター 加藤美奈子

高木さんは東海地方で有名な方です。テレビ番組などのマスコミにたびたび出演され第21回中部の未来創造大賞優秀賞を受賞しています。防災士として母親目線の啓発は、とても理にかなっており各地域に広がるとすばらしいと感じました。

<組織概要>

団体名:防災ママかきつばた
代表:高木香津恵
設立:2016年3月15日
住所:愛知県知立市八ツ田町泉43-43 知立市社会福祉協議会
ボランティア・市民活動センター内 防災ママかきつばた
メールアドレス: chi_co_lab@yahoo.co.jp
公式ブログ: https://ameblo.jp/bosaimama/
メディア掲載実績: https://ameblo.jp/bosaimama/theme-10097688558.html