社会福祉法人幸知会 トータスジュニア下栗
団体紹介
社会福祉法人幸知会は、特別養護老人ホームを原点に、現在では介護・保育・障がい福祉など多分野にわたり、地域に根ざした支援事業を行っています。幼児から高齢者まで切れ目のない支援を大切にし、一人ひとりの可能性と自立を支える福祉の実現を目指しています。

HP https://tortoise-h.jp
該当SDGs 目標番号
インタビュー
管理責任者 秋本和之さん

目に見える子どもの成長
秋本さんは、保育士として自閉症児の加配職員に携わったことをきっかけに、障がい児・者支援の道を歩み始めました。いとこが障がい者施設を利用していたことからボランティア活動に参加し、障がいのある方々の自立支援にも深く関わるようになりました。生活介護・就労支援の現場経験を8年、社会福祉法人幸知会トータスジュニア下栗で児童発達支援管理責任者として10年、発達障がいのある子ども一人ひとりの特性に寄り添いながら、自立に向けた支援を行っています。
●現在の取り組み●のきっかけは、トータスジュニア下栗が、幼児期から成人期まで切れ目のない自立支援を行っている点に強い魅力を感じたことだそうです。成長段階ごとに支援が分断されがちな中で、一貫した支援が行える環境は非常に貴重だと感じたそうです。
また、秋本さんが所属する運動学習指導教室トータスジュニアでは、脳科学に基づいた療育プログラムを実践しており、関わる中で子ども自身の成長が目に見えて実感できました。切れ目のない支援と、根拠に基づく療育の力に強く心を動かされ、支援の大切さを多くの方に知ってもらいたいと考え、現在の取り組みに至ったと言います。

家族の不安軽減を
解決したい社会課題は、発達障がいのある子どもたちへの支援が、成長段階ごとに分断されてしまうことです。幼児期・学童期・成人期と支援の場が変わる中で、継続性が失われ、不安やつまずきを抱えるケースが少なくありません。トータスジュニア下栗では、幼児期から将来の自立を見据えた切れ目のない支援を行うことで、子ども本人だけでなく、家族の不安軽減にもつなげていきたいと考えています。
児童発達支援では、ノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)能力の向上を軸に、身体全体を使った粗大運動やコーディネーション運動、目のトレーニングを通して、就学に向けた基礎的な力を育てています。放課後等デイサービスでは「学校という集団で生きる力」を目標に、運動と学習を組み合わせた集団療育を行い、子どもの自立支援に取り組んでいます。
経験が成功体験に
学童を利用していた児童の中の、学校や学童での活動が難しいと相談を受けたケースで、トータスジュニアを約2年間利用することにより、学習能力やコミュニケーション能力、運動能力の向上が見られました。その結果、再び学校や学童での活動に戻ることができました。今後の課題は、障がいの程度にかかわらず、より多様な子どもを受け入れられる支援体制の構築を進めていきたいと考えています。
特に印象深かったのは、コミュニケーションが難しかった児童が、トータスジュニアから就労準備型トータスミドル、就労継続B型トータスアカデミーへと段階的な支援を受け、現在はきくらげの栽培やめだかの飼育に取り組んでいることです。その一つ一つの経験が本人の成功体験となり、自信の向上と仕事への意欲につながっていく姿が強く心に刻まれています。
現在、トータス下栗では新たに導入した幼児期の療育プログラムに力を注ぎ、早期からの支援体制の充実を図っていきたいと考えています。また、障がいの程度に関わらず、誰もが必要な療育支援を受けられる環境づくりを行い、一人でも多くの子どもの自立をサポートしていきます。法人理念である「全従業員の物心両面の幸福を追求すると共に、仕事を通して心を高め、社会の進歩発展に貢献する」を基盤とし、職員一人ひとりが専門性と人間性を高めながら、描く未来の展望を現実のものとして着実に進めていきます。

秋本さんからメッセージ
私の記事に興味・関心を持っていただき、誠にありがとうございます。読んでくださった皆さまに、少しでもプラスになれば嬉しいです。私は中学生の頃、不登校を経験し、親には心配や迷惑ばかりかけていました。それでも、人との出会いに支えられ、今の自分があります。人との出会いで人生は変わると、私は実感しています。そしてこの場をお借りして、私を支えてくれている社会福祉法人幸知会という職場に、心から感謝申し上げます。
取材を終えて:公認サポーター 市川潤子
秋本さんの話から、幼児期から就労まで切れ目なく支援が続くことの大切さと、その積み重ねが本人だけでなく家族の安心にもつながることを強く感じました。根拠ある療育と人の温かさが重なり合い、子どもたちの未来を確かに支えている現場だと実感しました。
<組織概要>
| 団体名: | 社会福祉法人 幸知会 |
| 所在地: | 〒329-0529 栃木県河内郡上三川町下神主229-6 |
| 設立: | 1995年10月 |
| 事業内容: | 介護福祉・障がい福祉・保育 |
| URL: | https://tortoise-h.jp |