ローカルSDGs アクションフォーラム

参加団体の活動紹介

障がいを「イメチェン」する

障害福祉アプローチ活動ユニットMashUp!

団体紹介

「障害」のマイナスイメージを変えるために、主に知的障害・発達障害の理解促進のためラジオやSNSを通した情報発信やイベント企画運営を行っています。障害児教育を学び、メディアにも興味があったなどの20代の3人のコアメンバーが、趣旨に賛同してスタートしました。現在は、特別支援学校に通う生徒の保護者たちなも加わったそうです。「何だか今までの福祉系活動ではない!?楽しそう!」と集まりました。当事者や支援者だけのコミュニティではないことが特徴です。宮坂あつこ代表は、ダウン症がある子どもがおり、ラジオ局のアナウンサーの立場を生かし、業界にとらわれないさまざまな方々とつながっています。

障害福祉アプローチ活動ユニットMashUp!
HP https://www.instagram.com/mashup_gunma/

該当SDGs 目標番号

インタビュー

代表 宮坂あつこさん

代表 宮坂あつこさん

みんなの価値にスポット

株式会社FM桐生アナウンサー、群馬県教育委員。群馬県生まれ。東洋大学法学部卒業後、都内テレビ制作レポーターなどを経て、FM桐生に入社。群馬県へUターンし、アナウンサー・企画・制作・営業として従事しました。ダウン症がある長男の出産をきっかけに「ひとりの志を、みんなの価値に。」を掲げ一般社団法人ジョブラボぐんまを2018年に設立。2022年から障がいのイメージ変革を目指した任意団体「障害福祉アプローチ活動ユニットMashUp!」を主宰し、イベントやラジオ、SNSで啓発活動を行っています。

宮坂さんはダウン症の長男の誕生で、人生で初めてダウン症や障がいに向き合いました。そこで感じたのは負の感情だったそうです。そんな自分に感じた「違和感」と「怒り」。なぜ怖かったり悲しかったりしなければならないのか。それはあまりにも障がいの世界を知らなすぎているからだと知り、自分自身の職能であるアナウンサーを生かして、マイナスなイメージを変えていきたいと思ったそうです。

ダウン症をはじめとした、主に知的障がいや発達障がいへのマイナスイメージ。障がいがある人たちやそれを取り巻く人たちが抱えているつらさ。そして暮らす場所や働く場所などの選択肢が健常者と比べ圧倒的に少ないことと感じています。それらを変えていきたいそうです。

みんなの価値にスポット

集いの場を広げる

宮坂さんは2023年から毎年1回、イベント「MashUp! marché」を実施しています。就労支援や障害者の福祉サービス事業所で制作した小物や食品の販売、宮坂さんたちの趣旨に賛同した飲食店の出店販売をしているそうです。1回につき100人から200人の来場があるといいます。また、障がい福祉や障がい者の社会進出をテーマにした「MashUp! Radio」もFM桐生、Spotifyで放送・配信中です。宮坂さんたちの活動自体が楽しい・面白い・かっこいいと思ってもらえるような機運を盛り上げるため、また活動費を作るためTシャツやステッカーなどオリジナルグッズの制作販売も行っています。

イベントをきっかけに、同市以外で同じ趣旨のイベントや場づくりを行う方も誕生しています。群馬県内の障がい者の親たちや支援者だけではなく、障がい者雇用に興味のある企業経営者やメディア活動に興味のある若者など、横断的でゆるやかなネットワークが形成されてきていると思っています。課題は、障がいを知らない、縁がないと思っている方たちのさらなるアプローチ。マジョリティへの周知だそうです。

集いの場を広げる

みんながとらわれない生き方を

障がいがある子どもの親から、障がいがあっても自由に楽しめるイベントや行きやすい場所が地域にはまだまだ少ないので、あるとありがたいという感想をもらうことが多いそうです。健常の子どもたちの自由さ、選択肢の多さにはかなわないと宮坂さんは考えています。またMashUp!のオリジナルTシャツを着ていたら全く知らない方から話しかけられ、そこから新しいつながりができたという声もあるといいます。

「障がいは福祉」にとらわれない、すべての人の日常に障がいがある方たちが自然に生き生きと自分の人生をおう歌できる雰囲気や仕組みづくりを行っていきたいそうです。宮坂さんは業界外の方たちへの周知は引き続き行いながら、障がい者の社会進出の選択肢を広げたいそうです。具体的には働く場所や暮らす場所の開拓、自分たち自身で場所を作っていくことも視野に入れ、わが子が楽しく生きていける場所を作りたいと語っていました。

みんながとらわれない生き方を

宮坂さんからメッセージ

障がいという言葉に抵抗感やマイナスイメージを抱く方はまだまだ多いかもしれません。特に知的障がいや発達障がいといった方たちの行動に驚く場面もあるかもしれません。ですが、健常と言われる私たちも思ってもその行動を取らないだけなのではないでしょうか。喜怒哀楽を彼らは素直に表現しているだけです。その背景や素直さに一度触れてもらえると、無理やり自分の気持ちを沈めてそんたくして生きている自分に気づき、彼らに羨ましさすら感じるかもしれません。たまたま今の社会構造で生きづらいだけなのかもしれません。障がいの世界を、まずは知ってほしいと思います。魅力にも気が付くはずです。

取材を終えて:公認サポーター 市川潤子

第一印象は、「とにかく明るい」でした。取材後の印象も同様です。理由としては、どんな状況からも学びたいという謙虚な姿勢があると思います。その生き方こそが宮坂さんを輝かせている根源なのでしょう。今後は、障がい者たちの「働く場所」と「暮らす場所」を作りたいと展望を話していました。この明るい灯台の下へ、たくさんの方々が集まると未来を思い描くのが、楽しくなりました。これからも応援しています!
<組織概要>
団体名:障害福祉アプローチ活動ユニットMashUp!(マッシュアップ)
所在地:〒379-2311 群馬県みどり市笠懸町
設立:2022年10月
事業内容: メディア・イベント企画
URL: https://www.instagram.com/mashup_gunma/