ローカルSDGs アクションフォーラム

参加団体の活動紹介

空気汚染で苦しむ人を無くすために
教育活動で「香害」に対応

一般社団法人日本室内空気保健協会

団体紹介

室内空気の質は、目に見えませんが私たちの健康に直結しています。柔軟剤の香りや化学物質による「香害」など、新たな健康被害が増えています。この問題に取り組むのが、一般社団法人 日本室内空気保健協会です。2020年の新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに誕生しました。

一般社団法人日本室内空気保健協会
HP https://www.iaha.or.jp/

該当SDGs 目標番号

インタビュー

代表理事 加藤美奈子さん

代表理事 加藤美奈子さん

空気で体調を崩すようになって

加藤さんが協会を設立したきっかけは、自身の体験でした。「40代になってから、改修工事直後の店舗に入ると、空気の汚れで気分が悪くなり、下痢をするようになったんです。買い物や外食の場所まで選ばざるを得ませんでした」。かつてはシックハウス症候群が社会問題となり、法改正で被害は減りましたが、今は柔軟剤や洗剤による「香害」が増加。化学物質過敏症の方は、外干しの洗濯物の香りでも体調を崩すといわれます。

学びと次世代育成を軸に

協会の代表的な取り組みが「室内空気質改善アイデアコンテスト」です。「2021年から始めて今年で5回目になります。汚染物質はウイルス・カビ・ダニ・化学物質など多様で、人によって感じ方が違います」。この活動から、誰もが学びやすい教材の必要性を感じ、「空気環境アドバイザー」資格を2022年に設立しました。また、若い世代に関心を持ってもらうため、ワークショップ「空気をよくする発明家になろう」も開催。2025年夏からは全国5カ所で展開予定です。

学びと次世代育成を軸に

柔軟剤の安全を

日用品や食品の揮発性化学物質をITセンサー「多機能空気品質検知器GiA(https://www.shinshitsu.or.jp/gia/)」で調査したところ、数社の柔軟剤から発がん性物質であるホルムルデヒドが国が定める基準値(0.08ppm)以上で検知されたとのこと。さらに、コンビニエンスストアの食品(弁当)からも同じレベルの数値が出たといいます※。
※『市販弁当を加熱した時に発生する汚染ガスをIoTで実測研究(ITヘルスケア学会学術大会2024)』による

加藤さんからのメッセージ

私たちは1日約15kgの空気を吸っています。安全な室内空気は命に直結します。『行動こそ全てに勝る!』を合言葉に、安心できる室内空間を守っていきましょう

取材を終えて:公認サポーター 塩田忠則

加藤さんの言葉から、室内空気の問題は誰にでも起こりうる身近な課題であり、SDGsの目標達成にも直結するテーマだと感じました。次世代教育と数値に基づく啓発は、持続可能な社会の実現に欠かせません。2025年夏からは全国5カ所でワークショップを開催し、次世代育成と社会全体の空気質改善を両立させるため、行政や企業とも連携を深めていきたいという加藤さんの力強い行動力に目が離せない思いです。
<組織概要>
団体名:一般社団法人日本室内空気保健協会
所在地:〒486-0812 愛知県春日井市大泉寺町121番地2
設立:2021年
事業内容: 室内空気環境の改善に関する調査
研究及び情報の提供
室内空気環境の改善に関するコンテストの開催
URL: https://www.iaha.or.jp/