社会福祉法人みどの福祉会
団体紹介
社会福祉法人みどの福祉会には地域貢献事業部があり、そこでは以下の7つの支援が展開されています。無料学習支援「みどの学習クラブ」・子ども食堂「まんまる食事会」・家庭訪問型子育て支援「ホームスタート・しんまち」・食品ロス削減「フードバンクМ・高崎」・リユース「制服バンク」・なんでも福祉相談・福祉カフェ「cafe faden」。すべてが地域貢献に徹する姿勢で行われているそうです。

HP https://midono.jp/
該当SDGs 目標番号
インタビュー
新町デイサービスセンター センター長・地域貢献事業部代表
丸茂ひろみさん

「助けて」の声
丸茂さんは、児童養護施設・児童相談所一時保護所に従事し、そのあと夫が理事長を務める社会福祉法人みどの福祉会で保育士・介護福祉士として勤務。2016年からは地域貢献事業部を設立して通所介護施設デイサービスセンター長のかたわら、子ども食堂やフードバンク、居場所づくりのカフェの運営をしています。
社会福祉法人として地域での公益的な取り組みの責務を感じていたころ、生活困窮者自立支援制度が施行されました。こども園・学童クラブ・子育て支援センター・通所介護など子どもから高齢者までを取り巻く制度だけでは対応できず、はざまに落ちてしまう方々が見えてきたそうです。
また「助けて」と言えず孤立している方もいます。地域からの声に耳を傾けて、一人の困りごとに向き合い、できる範囲で形にしたいと思ったそうです。

コーヒーショップでのフードドライブ
共助システムで助ける
子どもの貧困・不登校や若者の自死・虐待や孤立した子育てを無くし、発達障害や特性のある子どもたちが過ごしやすい社会となるために、丸茂さんは、家庭を丸ごと支援することが不可欠だと考えています。お互いに支え合う社会、多世代交流の居場所づくり。経済格差やヤングケアラーであることによって子どもらしく過ごせない環境から、先が見える希望が持てる社会の未来像を描いています。
具体的な活動として、困窮世帯への無料学習支援・子ども食堂・ひとり親限定の食料配布会&ランチ会(ひとり親家庭に2ケ月に1回の食支援とお茶会)・家庭訪問型子育て支援・フードバンク・フードドライブ・制服バンク・なんでも福祉相談・福祉カフェを展開しています。
これらの活動を継続していることで、徐々に困っている方からの問い合わせが増えてきました。仲間と事業をネットワーク化したことで応援者も現れ、居場所をつくりたい方からの相談も増加。子どもやボランティアの成長を見守られるといううれしさもあるそうです。
今後の課題は、自ら情報にアクセスできず困っている方への対応です。地域から孤立している子どもから高齢者まで一定数いることから、官民協働でないと救いきれないという思いもあり、事業への限界も感じています。
毎月実施されている子ども食堂のお弁当「まんまる弁当」
活動は種まきと開花
ヤングケアラーの少女の「友達に相談しても分かってもらえない」「実家に頼れない」という言葉、「電気が止まっていてお米をもらっても無理」という50代の方。「子どもの分だけでも食料をもらえませんか」という40代男性や「助けてください」というメールもあります。きっかけは食料支援ですが「子どもが不登校」「子どもが発達障害かもしれない」「自分が鬱なので子育てがつらい」などという声を聴きます。
丸茂さんは、制度のはざまに意識を向けると、多くの困りごとが見えてきたそうです。自分ごととして考え、できる範囲で取り組みながらソーシャルアクションも意識していきたいと思っています。なぜならば、一人のSOSは地域の多くの方のSOSかもしれません。小さい活動の積み重ねを大事に、地域の仲間を増やしつつ種まきを続けることでやがて花が咲くことを、心から願っていました。大小のカラフルな花々が風に揺れている風景を目指して、安心安全な心地よい居場所づくりに取り組みたいと、感性豊かな考えで課題に臨んでいます。

大学生たちのフードバンク見学時の様子
丸茂さんからメッセージ
2016年に開始した学習支援や子ども食堂から、コロナ禍に伴い生活困窮者からの食支援が増えたことでフードバンクが生まれました。現在はcafé fadenで居場所づくりに取り組み始め、不登校児の保護者、ケアリーバー、認知症の方、家族向けのカフェを企画中です。
誰かの「あったらいいな!」を形にするような活動です。皆さんの地域でも小さな活動にトライしたり、応援者になったりしてみませんか?
well-beingの実現に向けた地域づくりの仲間が増えたらうれしいです。
取材を終えて:公認サポーター 市川潤子
とにかく社会問題の現場を知り尽くし、現場の矛盾や怒りを取材では熱弁いただきました。どれも表面的な活動では決してなくて、信念に基づいた行動力ある方でした。説得力のある具体例、スピード感ある行動事例、どれもそれはそれは強いまなざしで、淡々とお話していたのが非常に印象的でした。
丸茂さんと話していると、共感することばかりです。例えば、貧困者は栄養価よりもまずは、おなかを満たすことを何よりも優先しないとならないのですが、そこを理解していない人との交流の問題など、現場を経験されているからこその内容がてんこ盛りでした。
特に一番刺さった丸茂さんのお言葉は、「食品ロスは労働ロスと一緒! だからフードバンクにも力を入れているの!」これからも、聴かせて下さい。現場のそのお声を!
<組織概要>
| 団体名: | 社会福祉法人みどの福祉会 |
| 所在地: | 〒370-1301 群馬県高崎市新町333 |
| 設立: | 1982年2月 |
| 事業内容: |
新町かぜいろこども園
子育て支援センターわたぼうし
第一小児童クラブ
新町こどもクラブ「虹」「空」
新町デイサービスセンター
新町居宅介護支援センター
高齢者あんしんセンターみどの新町
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| URL: | https://midono.jp/ |