一般財団法人ぐんま未来基金
団体紹介
一般財団法人ぐんま未来基金は2024年3月29日、群馬県内外の337人の設立賛同人によって設立されたコミュニティ財団です。地域の様々な人から寄付金をお預かりし地域で活動する団体に助成をする、市民による地域のための財団であり、自分たちの手でまちを良くするための仕組みです。
助成プログラムを考えるのは、主にプログラムオフィサー(PO)の仕事であり、地域で活動している団体の声を聞き、今、地域の人々は何に困っていて地域には何が不足しているのか、どのようなプログラムを準備したらよいのかを考えます。そのプログラムに沿って、地域で活動するNPO等の団体を公募し、審査を経て助成をする流れです。
その他、群馬県内で災害が発生した時には、災害支援基金を立ち上げ、県内で必要となる取り組みに対して迅速に支援することもできます。ぐんま未来基金は、みなさんの困りごとに耳を傾け、課題解決に向けたプログラムを提供し、地域の方々と一緒によりよい社会を作ろうと活動しています。

HP https://www.gunma-mirai-kikin.org/
該当SDGs 目標番号
インタビュー
理事 坂本祐子さん

「力あわせる」合言葉に
群馬県太田市出身、高崎市在住。高崎経済大学経済学部卒業、高崎経済大学大学院地域政策研究科博士後期課程単位取得退学(地域政策学修士)。群馬パース大学、群馬県立県民健康科学大学、群馬大学共同教育学部ほか非常勤講師。太田市男女共同参画推進協議会会長、ぐんま公立高校男女共学を実現する会代表など社会活動にも力を入れている。令和6年度群馬県男女共同参画社会づくり功労者表彰。
群馬県初のコミュニティ財団設立は、休眠預金等活用通常枠の実行団体事業「地域の資金循環とそれを担う組織・若手支援者を生み出す人材育成事業本事業」の採択を受け、全国コミュニティ財団協会の助言を受けながら、群馬県内の3団体「特定非営利活動法人市民立ぐんまNPOセンター」、「特定非営利活動法人NPOぐんま」、「群馬NPO協議会」のコンソーシアムから始まりました。財団役員候補者・事務局員でぐんま未来基金設立準備会を構成し、「力あわせる」を合言葉に幸せの循環を生み出す仕組みをつくることを目的として立ち上がりました。
坂本さんは当時、群馬県若者のボランティア活動参加を促進するプロジェクトチームの座長をしていたこともあり、県内のNPO等の団体の抱える課題、ボランティア活動に意欲のある若者の存在を認知していました。ぐんま未来基金の理事就任の打診を受け、参画しました。

幸せの循環による地域課題の解決
社会課題は本当に数多く存在します。ぐんま未来基金では、問題にいち早く気付き地域の社会課題解決のために試行錯誤している方々の夢・希望・願いを「きざし」と捉えているとのことです。地域に密着した公益的な活動を応援しています。
特に、「課題別支援」として、「子ども若者を取り巻く社会課題の解決」「共生社会を実現する際の課題解決」「環境に関連する課題解決」の3点を中心に考えています。
また、群馬県を北毛、西毛、東毛、中毛と4地域に分け、各地域の窓口となるローカルプログラムオフィサーと共働し、それぞれの地域が抱える課題解決にむけた「地域別支援」も実施しています。
市民、企業等が「力あわせて」地域課題解決の輪を広げ、幸せが循環する仕組みを目指しています。
2024年8月、「設立記念助成プログラムA」として団体の寄付集めの力をつけるマッチングギフト型の助成を、「設立記念助成プログラムB」として地域の力になりたいと活動する若者・学生団体向けの助成の2つを準備。単に資金を助成すれば良いというものではなく、非資金的支援として団体への伴走支援も実施。「プログラムA」には、共働きの子どものいない夫婦(DINKs)の多様な価値観や生き方が尊重される社会の実現を目指して活動する団体「フタリテ」と、海外ルーツの家庭にスポットライトを当て、子どもやその保護者が安心して暮らすことができる地域を目指す団体「NPO法人共に暮らす」の2団体が採択されました。「プログラムB」には学生団体から多くの応募があり、6団体を採択しています。

感謝の声と活動の意味
新聞等のメディアにも団体の活動が取り上げられ、今年の2月には採択された計8団体の活動報告会を行いました。報告会の中で、助成団体から「ぐんま未来基金のおかげで活動の幅が広がった」「ぐんま未来基金があって良かった」という声が上がり、寄付者の方からも「自分たちのお金の使われ方が良く分かって嬉しい。これからも寄付を続けたい」との声を聞くことが出来、自分たちの活動の意味を考える契機となったといいます。
組織の基盤強化のために団体が主体となって寄付集めをし、集まった金額と同額を助成するというマッチング型のプログラムで、助成上限20万円を大きく上回る金額を早々に集めた団体がありました。その団体は「ぐんま未来基金のおかげで寄付集めのきっかけができたし、自分たちの活動の方向性を改めて考え直すきっかけになった」と話しているといいます。
また「きざし白書第1号」の発行に際し、「多文化共生」をテーマに取材を進められていました。坂本さんたちが暮らす群馬県は全国でも外国籍住民の割合が高く、多様な文化や価値観が共存する地域です。助成事業の「ハラールに対応した子ども食堂」の開催では、日本の餅つきも取り入れながら、お互いの文化を尊重しようという姿勢がみられ、子ども達が仲良く楽しそうにご飯を食べている姿が印象に残っているそうです。
今後の課題は、継続的な寄付を預かり、地域社会に循環させること、企業にこの仕組みを理解してもらい、支援をいただくことだといいます。
ぐんま未来基金の趣意書には、「今、社会問題は複雑化、個別化しています。市民、企業、行政などが共に手を携えて問題解決のために力を結集し、新たな時代を切り拓かなくてはなりません。そのために、ぐんま未来基金は、社会課題解決に挑む方々の夢・希望・願いを『きざし』と捉え、寄り添い、応援します。あらゆる主体が力あわせ公益を支える仕組みを構築し、幸福が循環する持続可能な自立参加型の共生社会に向け、力強くそしてしなやかに行動していきます」とあります。この趣意書に込められた思いを実現するためにも、坂本さん達のご活動をより多くの方に知っていただき、一緒に幸せの循環を作って頂きたいです。

地域別支援助成 公開2次審査会
坂本さんからメッセージ
現在日本の多くの都道府県に「ぐんま未来基金」のようなコミュニティ財団が存在します。コミュニティ財団は、地域の様々な人が寄付をして設立する市民による地域のための財団であり、自分たちの手でまちを良くするための仕組みです。万が一、災害が発生した時には迅速に基金を立ち上げ被災地を支える団体に助成することも出来ます。コミュニティ財団は、様々な社会課題の解決のために活動していますので、みなさんのお住いの地域にあるコミュニティ財団に対して、是非ご理解ご支援をお願いいたします。
取材を終えて:公認サポーター 市川潤子
こちらの団体は、屋号の如く「未来」に託している思いが非常に溢れていました。寄付や助成金だけに頼るのではなくて、クラウドファンディングで資金調達の術を身につける事の重要性も伺えました。
そうです、未来は誰かにすがるだけではなく、自身で切り拓いていくものなのです。勿論、助け合いの精神を私たちは忘れてはいけません。ゴール8の「働きがいも経済成長も」は、ぐんま未来基金さんが地盤を支えて下さっています。
特に群馬県は、全国で3番目に外国籍住民の割合が多い県です。その中での問題点や課題についても、先陣をきって向き合っている地域でもあります。今後についても、是非お話を伺いたい団体様でした。