一般社団法人ぐんま資源エネルギー循環推進協会
団体紹介
SDGsぐんま連絡会議は、県内の産業界を中心に、SDGsを学びたい、情報共有がしたい企業・団体・個人で構成されている任意団体です。中には、大学で地域活性の活動をしているサークルも参加しています。趣旨に賛同した方の参加は大歓迎といいます。主にセミナーや研究発表会、地域の情報共有などを行っています。

HP https://www.gunma-repare.com/
該当SDGs 目標番号
インタビュー
理事 神部安希子さん

子どもから大人まで
私は県内の中小企業に27年勤務。製造業で品質管理や経営企画に従事し、NPOぐんま(エコアクション21地域事務局ぐんま)を経て、一般社団法人ぐんま資源エネルギー循環推進協会の母体となる株式会社ミツバ環境ソリューション(代表取締役 奈良幸治)に入職しました。QMSやEMSの構築支援をはじめ、省エネ(脱炭素)の支援やSDGsのワークショップ、セミナーなど、企業を中心に、子どもから大人まで幅広くSDGsを学ぶ場を提供しています。
連携こそ成功の鍵
私が働きはじめた頃は、男女雇用機会均等法の施行前でした。男女格差は当たり前の時代でした。それが徐々に変化していくという時代の流れの中を過ごしてきました。事務局業務や社外との関わりが増えていくにつれ、新しいことを学ぶ機会に恵まれたと同時に知識不足も実感しました。また女性が補助的に事務局業務に従事するのではなく、中心となって動ける人が増えてほしいと感じるようになり、何か私の経験が誰かの一助になればと考えました。
性別・年齢などに関係なく、誰もが活躍できる社会になれば良いと思っています。そのために、本業では企業の方々とご一緒する機会が多いのですが、福祉分野の団体や教育現場、市民活動団体とも連携を取らせていただいています。
それは、SDGsというキーワードがつなげてくれたご縁だと思っています。それぞれの立場を強調し過ぎると必要な人と出会えないので、企業×福祉、企業×学校、企業×市民とお互いの立場を尊重し、つながって行くことが大切なのではないでしょうか。
E(環境)S(社会)G(ガバナンス)に満遍なく取り組むと言うことをお伝えしたうえで、「SDGs」を掲げてもらうことを意識しています。その為に、「SDGs宣言のためのワークショップ」を開催しています。どの項目も「社会課題解決」の一助になっているかを経営者から従業員まで感じられるか、ここで働くことに誇りが持てるかが大切になるので、「経営や業務の分析~数値化した目標設定~」をどういう思いで宣言をするのか?を真剣に考えてもらっています。

2030年までにどうする?
目先のことだけではなく、2030年の約束期限を意識すると、一つの企業として歩みたい方向が見えてくるようです。今すぐでは難しいけれども、5年の内にこんな社会課題に取り組みたいと思えると、本業を通じたテーマが設定できています。
例えば、食品工場では、予定以上に出来た商品を子ども食堂に寄付をするというだけでなく、子どもからお年寄り、食事制限がある人に提供できるメニュー開発を5アイテム作るなど、具体的になっている事業者もいます。
今後の課題は、自分自身のことを知ったうえで、いろいろな人と真剣に社会課題の解決を考えられる場を一過性のものでは無く、持ち続けることだと思います。

考え方の道しるべ
環境問題では、若干コストアップになっても、お客様だけでなく社員の誇りにつながる商材を選択した事業者がいました。そこでは、迷った時には「SDGs的に考えて何を選択するか?」という指標になっていて、トップダウンで動いていた職場が、ボトムアップの提案型職場になり、同業者をはじめいろいろな分野から注目され、変わっていく姿を間近で見られたことです。トップの意識で企業は変わります。
私たちそれぞれの考え方の道しるべとして、SDGsを活用してほしいと思います。SDGsを知る(学ぶ)時期は過ぎ、行動に移す残りの5年だと思います。私たちは、大きく華やかに活動するつもりはないのですが、SDGsをキーワードに必要な人たちがつながり、共創・協業できる機会を創りだしていけるハブの役割を担っていきたいです。
その中から、私たちの団体や専門家の方々に、必要とされ続けていきたいです。まだまだ、アップデートしていきます。

神部さんからのメッセージ
必要なのは、モノだけではないと思います。時に活動する場であったり、一緒に考える仲間であったり、伝えたい思いだったりします。私自身は、深く何か知っているわけではないのですが、専門知識の高い人、得意の分野がある人などたくさんの協力者に囲まれています。
これからもその人たちを大切につなぎ合わせていきたいと思っています。きっと皆さんの周りにも「専門知識の高い人」や知り合いが多い「つなぎ屋」がいると思います。繋がることは依存することとは違います。しっかり相互理解の中で協業しつながっていきましょう。
取材を終えて:公認サポーター 市川潤子
とても初対面とは思えないほど、話が大いに盛り上がった取材でした。それは、神部さんの気さくなお人柄あってのことだと感じます。本音で打ち明けてくださり、分からないことは素直に「知らないな~」と言う、素で向き合える様にと話しやすい環境を作って下さったのですね。どうもありがとうございました。
神部さんの周囲には「一緒にSDGsを学ぼう!」と、この団体の理念を理解された企業や個人が90会員います。営利目的の何かを売り込んで来られる方はいらっしゃらなくて、皆様向上心ある学びの姿勢が印象深いです。ゴール5「ジェンダー平等を実現しよう」は、神部さんがSDGsのワークショップを子どもたちにする中の言葉にありました。「家事はね、お母さんがして当たり前じゃないよ。だからね、ありがとうって伝えてね」優しくほほえみ、説明して下さったその表情に、群馬県の発展はここにあると確信しました。女性が活躍しているのも、男性が家事参加しているのも、感謝あってのことですね。
郷土の誇りとして車を作っているSUBARUさんは「自分たちは県産品を作っているんだ」と話していましたが、群馬のSDGsのプロジェクトチームは、神部さん率いる一般社団法人ぐんま資源エネルギー循環推進協会が県産していると思います。今後も応援したい団体でした。
<組織概要>
団体名: | 一般社団法人ぐんま資源エネルギー循環推進協会 |
代表理事: | 片亀 光 |
所在地: | 〒376-0122 群馬県桐生市新里町野598(㈱ミツバ環境ソリューション内) |
設立: | 2016年4月 |
事業の目的: | 地域社会で資源、再生エネルギー等が利活用され、持続可能な社会の構築実現に資することを目的とし、次の事業を行ってまいります。あらゆる事業者・行政・大学や研究機関との連携を通して、あらたな取組を群馬から発信していきます。 |
事業内容: |
①再生可能エネルギー普及推進のための調査研究
②資源エネルギー循環推進のための啓発活動
③循環型社会形成のための調査研究
④資源エネルギー循環推進のための普及推進を行うための人材育成
⑤SDGsぐんま連絡会議の運営
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URL: | https://www.gunma-repare.com/ |