認定栄養ケア・ステーションうつのみや
団体紹介
生鮮食品プロジェクトチームは「フードバンクうつのみや」「宇都宮市医師会」「認定栄養ケア・ステーションうつのみや」が共同して「地域の役に立てることはできないか」がきっかけで活動しています。民間事業者、直販施設の調理・加工した残りや、売れ残った食材を無償提供していただき、管理栄養士が栄養バランスに配慮した料理を考え、調理、加工、真空・冷凍保存することでフードロス対策と、経済的事情により生鮮食品が手に入りづらい方に無償提供するチームです。
該当SDGs 目標番号
インタビュー
管理者 岩本啓子さん(管理栄養士)
院長の一言から始まる
認定栄養ケア・ステーションうつのみや(村井クリニック)は設立8年目になります。院長の「フードバンクうつのみやと宇都宮市医師会と認定栄養ケア・ステーションうつのみやが共同して地域の役に立てることはできないか」という言葉がきっかけでした。最初は漠然としていましたが、上記のメンバーで話し合いを進める中で、地域のフードロス食品利用と、フードバンク利用者の食事を少しでも豊かにできないかということが結びつき「生鮮食品プロジェクト」が始まりました。
解決したい3つの社会課題
1.社会的、経済的状況が影響し食事の質が左右された健康の不平等
2.フードロス問題
3.社会的、経済的事情による社会復帰が困難なこと
民間事業者、直販施設の売れ残った食材を無償提供していただき、管理栄養士が栄養バランスに配慮した料理を考えます。調理、加工、真空・冷凍保存を一元化することでフードロス対策が出来るのです。現場では、特に生鮮食品を必要としています。その寄付が難しいのも現状ですが、経済的事情により手に入りづらい方に、フードバンクつうのみやが無償提供をしています。また、提供受けた方もいつかはこの仕組みのどこかで「お手伝い」という形で貢献していただけることが理想です。
チームと提供者増やしたい
余剰・残余食材から調理加工し、フードバンクを通して必要としている方へ食品提供する循環する仕組みが出来たことは、成功した点だと思います。見えてきた課題は、循環させる仕組みを実行できるチームが少ないため、食品提供数が少ないことです。今後はチームと食品提供数を増やしたい。食材と人材の確保が結構大変なのです。まだまだプロジェクトチームの知名度が低い為、活動が拡がらない歯がゆさもあります。志が同じ者が全国のどこかにいるはずなのですが、その情熱をどこへ伝えれば一緒に活動していけるのか分からない方だっています。そこが課題でしょうね。
課題は展望
ボランティア希望者が、少しずつ増えていることが取り組みの中で印象に残っています。取り組みを始めた時は、全く想像もつかなかったことなのです。やはり「世の中を循環させる仕組みを実行できるチーム」を増やし、食品提供数を今後はもっと増やしたいですね。課題と展望が加同じ内容になってしまう程、それが大切なのです。
岩本啓子さんからのメッセージ
少しでも地域の役にたつことをしたいという方は、一緒に取り組んでみませんか。私は在宅訪問管理栄養士として家庭訪問する時は、ジャージを着てリュックを背負って活動しています。家から出られず困っている方の栄養指導は、ご本人の生活に直結する事なので急務です。あなたの眠っている資格を、是非社会貢献の為にご活用下さい。
取材を終えて:公認サポーター 市川潤子
「全国に1,000店舗の栄養ケア・ステーションを立ち上げたい」。その思いが全国拡大し、現在500店舗を超えたそうです。貧困層を支える為に素晴らしいプロジェクトチームが一丸となり協働しています。岩本さんがこう仰っていたのが印象的だったのです。「どこへ食料廃棄物をもらいに行けばいいのか、最初は全くわからなくてね、手当たり次第、怪しまれないように必死に活動していきました。するとね、学校給食の切れ端とかを頂ける様になって!それがどんどん拡大していったのですよ」。苦労を吹き飛ばす明るいその笑顔に、信念の強さを感じました。ゴール2の「飢餓をゼロに」を寸暇を惜しみ、支え続けている素晴らしいプロジェクトチームです。どうか宜しくお願いいたしますと、感謝と願いを託したい団体様でした。どうか1人でも多くの方が、救われます様に。