第一学院高等学校 宇都宮キャンパス
団体紹介
世の中の常識を覆す存在
学校とは、みんな一斉に登校したり、授業を受けたりするところと思われがちですが、我々、通信制高校ではいつでも、どこでも、そして誰でも学ぶことができます。さらに、インターネットの普及、ICT教育の加速でより多くの生徒が今まで以上に高い質の教育を受けられるようになりました。様々な環境のもとで、それぞれの生徒たちに合わせた質の高い教育を行うことができます。
その為、特に取り組んでいるSDGsの課題としては「4.質の高い教育をみんなに」「8.働きがいも経済成長も」の2項目です。
また、「8.働きがいも経済成長も」の観点では、学校では数学や英語などの教科の学習はもちろんですが、地域の方々を交えたコミュニティ共育をおこなっております。その地域の企業の方々を学校にお招きして、夢授業としてお仕事の講話、こちらから伺ってお仕事の様子をうかがう「ジョブシャドウイング」やボランティアワークを経験することで生徒たちに「働きがい」を感じてもらい、地域の仕事に興味を持ち根付かせていきたいと思っています。
未来のために、やりたい事が出来る場所。それこそが、この学校の良さです。実例としては、オリンピック・ワールドカップの出場者、歌手やYouTuberの生徒・卒業生がいます。日々のハードな競技練習や芸能レッスン・仕事と学業を並行して出来るのも、通信制高校の強みです。
通信制高校はSDGs
通信制高校自体がSDGsだと思っています。学校が好きな人もそうでない人も、健康な人も病気がちな人も、学校にいてもご家庭でも、通信制高校では質の高い教育を行うことができます。その他にも、ICT教育としてオンライン授業を中心に行っているため、黒板もいりません。ノートもいりません。紙媒体のお知らせもいりません。クリーンな地球を目指すことにも合致しています。
まさに教育としても環境としてもこれからの時代に合った教育機関だと思っています。
該当SDGs 目標番号
インタビュー
宇都宮校キャンパス長 加藤一さん
目指すのはユニバーサル共育
2023年4月に第一学院高等学校宇都宮キャンパスのキャンパス長に着任しました。私は、幼少期から教員になることが夢であり、この第一学院高等学校に勤務することによって、その夢を実現することができました。この学校には、生徒たちのやりたいこと、夢をかなえることができる力があると思います。私がそうであったように。多くの子どもたちが夢や目標を持ち充実した学校生活を送ってもらうことが、今の私の新たな夢でもあります。
我々は「ユニバーサル共育」を目指しています。ユニバーサル社会に求められる教育は、社会の一員として誰もが学ぶ機会を持ち、学ぶ人が主役となり成長を実感できる環境を共有し、今を意欲的に生きていくために自己肯定感を育む教育です。これを第一学院高校の教育理念である「1/1の教育」をもとに実現できることを目指していきます。
コミュニティ共育は地域連携の要
コミュニティ共育では、まずは夢授業として企業の方々に授業を行っていただいております。そこで生徒たちにはその企業や取り組みに興味を持ってもらいます。そして、その後は生徒たちが主体となってその企業さんと一緒に取り組みを行います。宇都宮キャンパスでは、現在はファーストリテイリングさんと「服のチカラプロジェクト」を行い、明治安田さんと「健活プロジェクト」を行っています。生徒たちにとっては、価値ある経験値になると思っています。
成功例と今後の課題
成功した点は、これらの取り組みを継続的に行うことで地域の方々とのふれあいが広まってきた点です。我々の教育活動の場所は学校の中だけではないと考えています。地域全体が教育の現場であり、さらにそれに関わる企業や地域の方々は先生にあたります。
課題としては、もっともっとこのような取り組みを広げていきたいと考えています。高校生たちの若い力をもっともっとこの地で発揮して、そして還元していくためにもまだまだ活動の幅を広げていきたいと考えています。
些細なことではありますが、地域の方々とのあいさつが増えました。同じ敷地内の企業さんからあいさつをしていただき、学校の行事にお越しいただいています。我々教職員も、地域の方々が生徒たちを常に見守っていただけると安心することができています。
加藤さんからのメッセージ
第一学院高等学校では、教育理念である「1/1の教育」のもと生徒一人ひとりにあった学びを提供し「社会で活躍できる人づくり」を目指しております。そのためにも、学校と家庭と地域の三者間での教育ネットワークを広げながら指導させていただいております。一人ひとり違う良さがあるので、われわれはその子の人生の中で少しでも役に立ちたい思いです。「プラスサイクル思考」という考え方がありますが、それはどんなマイナス面もプラスに見る、そういう生き方の事です。
ぜひ今後とも当校の教育にご理解いただき、引き続き多くの企業様や地域の方々と共に将来を担う子供たちの教育活動を行っていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
取材を終えて:公認サポーター 市川潤子
この学校には、家族の様な温かさがあります。理由は、経験豊富な職員たちが長年この宇都宮の地にいる事と、卒業生たちがよく実家への帰省のようにふらっと立ち寄るからです。特に、毎年開催される同窓会「ホームカミングデー」では、前年の卒業生だけではなく現在アラサーと呼ばれる年代の人も参加しているようです。
さらには、情緒不安定になっている生徒には教員全体でチームとして一人の生徒と向き合っています。それこそが、家族の形態と同じなのではないでしょうか。
近年、核家族化や少子化が叫ばれている世の中で、こうした取り組みはゴール16の「平和と公正を全ての人に」が該当すると思います。加藤キャンパス長が、最後にこう言いました。「第一学院高等学校は、人が強み、生徒が強み、そして全体が強みなのです」。これからもご活躍を応援し続けたい学校でした。一人でも多くの生徒たちの未来が、輝けますようにと願うばかりです。