ローカルSDGs アクションフォーラム

参加団体の活動紹介

人生を豊かに、楽しむための移動支援
共生社会を築く第一歩

合同会社結びめ

団体紹介

東京都の中心部で障がい者支援

移動支援や訪問介護を行っている合同会社「結びめ」。日常生活で欠かせないサービスを提供すると共に、特長的な取り組みとして、レジャーや楽しみに対する移動支援である「余暇活動支援」があります。このサービスは、「全ての人に人生の喜びを感じてほしい」という想いから始まりました。

合同会社結びめ

該当SDGs 目標番号

インタビュー

合同会社結びめ 松崎真理さん

合同会社結びめ 松崎真理さん

一緒に外に出ていこう

私たちは、東京都港区を中心に、品川区や目黒区で障がいのある方や障がいのあるお子さんに特化した移動支援のサポートや障がいのある方のご自宅にお伺いして、その方ができないことや不足している部分をヘルパーとして補うサービスを提供しています。移動支援は、例えば一人で外出できないお子さんや登下校ができないお子さんと一緒に登校をしています。成人の方へは、作業所への通所のための移動、ランチのための移動支援なども行っています。対象は身体障がいのみならず、精神障がいや知的障がい、難病指定の方々など、多岐に渡っています。

頼もしいヘルパーたち

私の子供も重度の障がいがあって、多くのヘルパーさんを利用させていただいた経験がありました。その時にヘルパーの仕事への素晴らしさを感じており、子供が高校生になり、少し自分の時間ができたタイミングで、多くの人の支援をしようと、このサービスを開始しました。私の障がい児育児の経験から、同じく障がいのあるお子さんをお持ちの方にアドバイスもできるかなと思いました。

想い出づくりを手伝い

移動支援は、余暇活動に対しても提供しています。例えば、長期休暇の際に旅行に行ったり、ディズニーランドに行ったりすることもあります。先日は、「みなと科学館」に障がいのあるお子さんとヘルパーさん、ボランティアの方々で遠足に行きました。障害のある方は、どうしてもレジャーなどで外出する機会が少ないため「想い出づくり」ができにくいと思います。だからこそ、私たちは一緒に楽しい場所に出かけて、皆さんの想い出づくりをお手伝いできればと考えています。

想い出づくりを手伝い

若い方々と一緒に

若い方たちにも障がいについて知ってもらおうと思い、大学生ボランティアを募集しています。最近では慶応大学や青山学院大学の学生さんと一緒に水族館などのレクリエーションに出かけました。ボランティアに対して、不安感のある方もいらっしゃいますが、当事業所では、ガイドヘルパー(移動介護従事者)の研修事業も行っているので、ご経験がなくても、支援のポイントについて学んでいただくことができます。

インククルーシブ社会へ

障がい者も健常者も、社会で生きる全ての人にはそれぞれの役割があると思います。その役割をイキイキと果たすことができるのがインクルーシブ社会ですが、私たちはこのサービスを通じて、ぜひこの社会の実現につなげていきたいと考えています。長い道のりになるかもしれませんが、取り組みを続けてまいります。ぜひ、一人でも多くの方々に応援していただければと思います。

松崎さんからメッセージ

支援の経験はあなたの宝物になる

障がい者といっても本当に十人十色、皆さまそれぞれの素晴らしさをお持ちです。障がい者支援ならではの喜びや楽しみも、多くあります。ハードルを高く設定することなく、積極的にボランティア活動などに取り組んでいただけたら嬉しいです。そこでの経験は、ご自身の宝物になると思いますので、ぜひご連絡をいただければ幸いです。

取材を終えて:副編集長 大槻一敬

生活において必要な外出と共に、「楽しさ」のための外出の支援も実施していることに、大きな社会的意義を感じました。社会の楽しさを感じることは、社会に参加する意欲につながり、地域社会とつながるきっかけになります。これこそが、共生社会づくりの重要なポイントになるのではないかと思います。
<組織概要>
団体名:合同会社結びめ
所在地:〒106-0031 東京都港区西麻布2-13-17辰巳レヂデンス302
TEL:03-6421-0812
設立:2023年
事業内容: ・訪問介護
・移動介助
・生活援助
・研修事業