ビジネスカレッジ小山
団体紹介
ビジネスカレッジ小山は、簿記教室の運営を専門とする団体です。主に、資格取得を目指す方々へのサポートをしています。簿記検定や日商簿記検定など、各種資格試験に対する対策コースを設けており、合格に向けた効果的な指導を行っています。
同団体の想いは「簿記を学習することを通して集中力を身につける」です。簿記の知識とスキルを習得し、経理業務やビジネスの分野で活躍できる人材育成を通して地域社会に貢献しています。
HP https://d68bb.hp.peraichi.com/
該当SDGs 目標番号
インタビュー
ビジネスカレッジ小山 代表 飯島二郎さん
大学卒業後、小山高校で22年、宇都宮商業高校で14年簿記を指導。現在、宇都宮共和大学で簿記論・管理会計論・ホテル会計論・原価計算を担当。2023年、ビジネスカレッジ小山を設立。
無心で電卓を叩く、からー設立したきっかけー
宇都宮市に依頼されて簿記の市民講座を開いた際、「テキストを読んでも全く頭に入らない。集中して学習したいのにできない」との悩みを相談され、多くの方が集中できずに困っていることに気づきました。
学生に教えてきた経験から、無心で電卓を叩くことから指導しました。1ヶ月ほど続けると、自然と集中力が増していくのがわかりました。勉強が苦手で集中力が足りないと感じている人々の改善に役立てると実感したのです。勉強に集中できる環境を作りたいと思い、この団体を設立することにしました。
5分間の訓練が30分の集中へ ー 生徒たちが変わった瞬間 ー
長年、簿記を指導する中で、集中力を身につけた学生たちの大きな変化を見てきました。あるとき、全く勉強に興味を持たないクラスを担当することになりました。会計の仕組みを理解させるために、まずは基本的な用語を暗記させましたが、彼らにとってそれは非常に嫌なことだったようです。
私が50分間話しても、言葉が彼らの頭をすり抜けて、壁まで飛んでいくような感じです。完全に気持ちが避けているように見え、教室には空虚な雰囲気が漂っていました。そこで、電卓を使わせることにしました。最初は5分間集中するのも大変でしたが、繰り返し練習させることで、最終的には全員が30分間集中して電卓を叩けるようになりました。
50分の授業のうち、実際に会計の授業を行ったのは20分だけでしたが、それでも合格者は学内で最も多かったのです。
仕事の正確さに向けてー指導における重点ポイントー
まずは電卓を叩くことから始めます。無我の境地とは言えませんが、無心で電卓を叩くことで得られるスッキリとした感覚を大切にしています。これにより、100%の集中状態を作り出すことができます。この方法は学生だけでなく、ビジネススキルを磨きたい社会人にも効果的です。
ビジネススキルとは、『仕事の速さ』と『正確さ』に尽きます。集中力が高まることで、仕事のスピードは確実に上がり、さらに注意深くなるためミスも減ります。この集中力を鍛えるために、電卓の訓練が最適だと考えています。電卓を叩くことで集中した状態を作り出し、その状態で学習することが何よりも効率的です。簿記の学習は知識だけでなく、集中力も身につけることができるのです。
飯島さんから読者の皆さまへのメッセージ
簿記の用語はビジネスの共通言語です。簿記の知識やスキルは、仕事の現場で欠かせません。簿記を学ぶことで、業務処理のスピードと正確さを身につけ、優れたビジネスパーソンになることができます。簿記教室の運営を通じて、SDGs(持続可能な開発目標)を推進する人材を増やしていきたいと考えています。
取材を終えて:公認サポーター 久保和大
SDGs目標4の「質の高い教育」とは何だろうか。今回の取材を通じて、教育環境を整えることの重要性を改めて実感しました。どんなに素晴らしい授業であっても、集中できる環境がなければ成果は得られません。ビジネスカレッジ小山は、学習に適した環境を提供することで、質の高い教育を実現しようとしていると感じました。