一般社団法人防災安全協会
団体紹介
防災関連のコンテストやイベントを開催
幅広いネットワークを活かし、地域社会の安全と安心を守るべき取組みをしている一般社団法人防災安全協会は資格制度の運営や防災に関するコンテストを通じ、訴求力の高い情報発信を行っています。
HP https://bousai-anzen.com/
該当SDGs 目標番号
インタビュー
一般社団法人防災安全協会 常任理事
防災士 北村博さん
本当に役立つ備えを
私たちは東日本大震災のあった2011年に防災士が中心となって設立されました。現在では、商品推奨やコンテストイベント、資格制度の運営など以下紹介する取み組みを行っていますが、共通しているのは「災害時に本当に役立つ備えをして欲しい」ということがあります。
取組み 1:「防災・防疫製品等推奨品マーク」の取得推進
災害時に役立つと評価した防災製品を推奨する制度です。推奨品には「認定マーク」を提供し、「推奨品カタログ」にも掲載しています。
「推奨品マークの制度」について詳しく見る(一般社団法人防災安全協会)
取組み 2:「防災防疫製品大賞」開催
創立10周年記念事業の一環として、2021年に日本で初めてとなる「防災防疫大賞」を開催しました。こちらには全国74社より140品目の防災製品がエントリーされました。
「防災防疫製品大賞」について詳しく見る(一般社団法人防災安全協会)
取組み 3:「SDGs・災害食大賞」開催
日本発の優れた災害食や非常食を国内外へ発信するべく、「SDGs・災害食大賞」を2023年に開催しました。92品目のエントリーから、受賞食品が選ばれました。
「SDGs・災害食大賞」について詳しく見る(一般社団法人防災安全協会)
取組み 4:「災害備蓄管理士」資格制度実施
当資格は、適切な備蓄を推進することを目的に、創設され、企業・地域をはじめとする様々な場所で多くの方が活躍しています。現在、約900名の資格者がいます。
「災害備蓄管理士」について詳しく見る(一般社団法人防災安全協会)
「D-TKB」のご提案
「D-TKB」とはD:防災ドローン/ T:災害用トイレ/K:災害時キッチンカー/B:段ボールベッドの頭文字をとったプロジェクト名です。
ドローンにて必要物資を運搬
災害時に孤立した集落や避難所などへ、専用の防災ドローンを活用して水や食料、携帯トイレ等を運搬するために新たな配送手段を構築します。特に、孤立地域への避難所支援に役立てたいと考えています。
災害時に温かい食事を多くの人へ
災害が起きた時、国や自治体などの支援体制が十分に整うまで、約3日間、72時間以上かかるといわれています。私たちは、その数日間かかってしまう支援を待たずに、その場で温かい食事をたくさんの方々へお届けできるよう、防災用品と備蓄食を積載したレスキューキッチンカーをつくりました。いざというとき、災害支援が到着するまでの数日間、レスキューキッチンカーは地域の方々に寄り添います。
工具不要で組み立ても簡単な段ボールベッド
ベッドの高さは、医学会の呼吸器分野で推奨されている高さ30cmに設定しています。床に直接横たわるより体への負担、埃を吸い込むリスクを軽減します。空気の層が有ることにより床に直接横たわるよりも暖かいのが特徴です。天板を上げると中は収納スペースとなっており、簡易的な収納に役立ちます。
北村さんからメッセージ
災害を恐れず、万全な体制を
災害を止めることはできませんが、被害を軽減することはできます。そのためには、いつ来ても良いように備えておくことです。恐れているだけでは、対策は前に進みません。ぜひ前向きな気持ちで、災害に備えていただければと思います。
取材を終えて:副編集長 大槻一敬
興味を引き、分かりやすく、斬新に。まさに、一般社団法人防災安全協会の防災対策施策を表現するとこのような言葉になるのではないでしょうか。災害における被害を減らすためには、できるだけ多くの人が災害対策に参画することであり、同協会の取組みはこの点においても、社会的意義の大きなものだと思いました。