宇都宮市出身。2005年宇都宮大学国際学部卒業後、ボランティアコーディネーターとして市民活動支援機関に入職。NPO・ボランティア支援、個別SOS に従事。若者の成長機会創出と社会課題の解決に向けて持続的に取り組む人材を輩出し、若者による社会づくりの加速を目的に2008年に当会を設立し、2010年にNPO法人化。代表理事を務める。2 児のパパ。

私は、地域の問題に取り組む活動を通じて、たくさんの経験をしてきました。始まりは、高校生のときに参加したネパールでのボランティア活動です。この活動で、発展途上国の現実と、電気や水道などの基本的なインフラがないことで人々がどんな困難に直面しているかを知りました。ネパールでは、3週間、現地の学校で過ごし、基本的な保健衛生環境の改善に取り組みました。この経験を通じて、地域の問題を解決することへの関心が強まり、帰国後も地域の問題に取り組む活動に参加するようになりました。

2005年に宇都宮市の市民活動サポートセンターに就職し、NPOやボランティア団体、NGOの支援を行いました。しかし、行政だけでは解決できない多くの問題に直面し、自分たちで持続可能な支援体制を作る必要性を感じました。2006年に独立し、地域の問題を解決するためのチームを作りました。

地域の情報化や外国人の子供たちの教育支援など、さまざまなプロジェクトが進行中です。これにより、地域の問題解決における可能性を広げ、多様なアプローチを試みることができるようになりました。私たちの取り組みは、多くの人々との協力が必要です。地域の人々と一緒に問題を考え、解決策を見つけて実行してきました。例えば、地域の高齢者と話し合い、彼らが直面する問題を理解して具体的な支援策を講じるプロジェクトを実施しました。また、地域の若者と一緒に、地域の魅力を発信するためのイベントを企画し、地域の活性化に貢献する活動も行いました。これらの活動を通じて、地域の人々との信頼関係を築き上げ、持続可能な解決策を提案するための基盤を作りました。

また、地域の問題解決にデジタル技術を活用することにも力を入れています。例えば、「とちぎデジタルハブ」プロジェクトでは、地域の問題をデジタル技術で解決するためのプラットフォームを作りました。このプロジェクトでは、デジタル技術に詳しい人と地域の問題を持つ人が出会い、新しい解決策を生み出す場を提供しています。

今後は、SDGsを意識したプロジェクトを展開し、地域の課題を解決するだけでなく、社会全体の発展に貢献します。デジタル技術を活用し、新しいアプローチで地域社会に貢献し続けることを目指しています。

若者の力を引き出すことは、地域社会の未来を形作る重要な要素です。私たち一人ひとりが、自分にできることを考え、行動することで、持続可能な社会の実現に一歩ずつ近づいていけると信じています。

NPO法人 とちぎユースサポーターズネットワークは若者の意欲と社会経験の少なさを逆に強みと捉え地域の企業との連携を有機的に構築し年々実績を重ねて行政からも信頼を得ています。若者の大企業指向も徐々に変化している中、インターンシップを戦略的に活用し、起業する若者も応援しつつ自らモデルケースを見せていることなど先駆的な事業モデルだと思います。今後の動きにも注視していきたい存在でした。